
この度、Unlimited -lounge-、sost. 、carol の3者による kearny の合同別注が実現。
始まりは、Unlimited -lounge- の特別な節目に向けての、
同店の鵜飼氏からの「antonin」復刻の提案。
このモデルは carol の浅川が日頃からよく掛けているものでもあり、
その縁から鵜飼氏、sost. 熊谷氏とともに製作に参加することとなった。
antonin は、クラシックな気配を備えながら、
現代的な余白を残したモデル。
時を経たヴィンテージにも、
モダンな洗練されたアイテムにも、
自然に馴染む懐の深さがある。
このモデルの原点には、
kearny 熊谷氏が傾倒していた、
フライフィッシングの存在がある。
その歴史や背景を辿る中で、
「眼鏡に釣り糸を使う」という着想に至り、
ナイロールという製法の採用へとつながった。
ナイロールは、ナイロンの糸でレンズを支える製法。
本来はレンズに直接糸を掛けるが、
軽さを追求するほど設計の自由度は限られ、
表情も均質になりやすい。
また、レンズと糸だけで成立させる構造には、
強度面での不安を拭いきれない。
そこで kearny は、
薄いプラスチックのパーツを介在させることで、
強度を補いながら、形状、色、構成に余地を与えている。
高い技術を要する構造でありながら、
その技術を誇示しない。
パーツの存在をできる限り簡潔に留めることで、
構造そのものが静かな個性として立ち上がっている。
さらに、日本におけるフライフィッシングのルーツは、
日光・中禅寺湖周辺で広まったという説がある。
その湖畔にある、
建築家 アントニン・レーモンドが設計したイタリア大使館の保養所。
そこの天井に見られる多角形の造形が、
フレームの角度や形状へと落とし込まれている。
本企画において対話を重ねる中で、
「自分たちの好きな色は何か」という問いに対し、
三者とも自然と黒という色が浮かび上がった。
そこから、フロント、モダン、ナイロールの糸までを黒で統一。
メタルフレームではあまり見られない構成でありながら、
過度な主張ではなく、静かな奥行きを持つ一本に着地した。
三者がひとつのプロダクトを作り上げた背景には、
それぞれが長い時間をかけて育ててきた信頼と、
折り重なった偶然の必然がある。
本作は各店にて15本限定。
6月6日(土)より店頭発売、
6月7日(日) 19時 より各店オンラインストアにて発売。
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kearny