
唐突に置かれた雑誌や写真集。
ただの装飾ではなく、洋服の周囲にある「美しい表現」のひとつとして、
そっと差し出したいもの。
写真集や雑誌には、紙の質感、文字のフォント、ページをめくる所作といった、
視覚を超えた楽しみがある。

眺めるだけでも、感覚が少し研ぎ澄まされるような、
ものの見方がふと変わるような、そんなきっかけになることもある。
そうした感覚の連なりが日常にあると、
ふと新しい世界に触れられる余白が生まれる。
好きなものを通じて、自分の中の静かな高揚や発見と出会える、
その喜びを共有することがすべての起点だった。

そこで声をかけたのが、twelvebooks。
単なる書籍の流通にとどまらず、
書籍を軸にさまざまな領域を横断しながらカルチャーを提案する彼らの姿勢は、
今の自分たちが表現したいもの、そのものだった。
雑誌は、写真集よりも手に取りやすく、しかし内容は鋭く、
独自の美学を持った若い作家たちの作品を選書した。
気軽にページをめくるだけでも、感性の輪郭が少し変わってくる。

その他 選書の軸は、まずは美しいと感じたもの。
マニアックであっても、手元に置いておいてほしいと願うもの。
そして、実際にtwelvebooksに足を運び、出会い、自分たちの琴線に触れたもの。
それらを素直に選んだ。
ふと手に取ったその一冊が、静かに目線を変えてくれはず。
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