正解のない輪郭


Maison Margiela
“Midi Skirt”


展示会でこの服を見つけた時、
まず目を惹かれたのは、
流れるような美しいドレープと、
軽やかで上品な素材の表情だった。


けれど、手に取って最初に思ったのは、

これはどう着るのだろう

ということ。


ワンピースだと思い試着した時、

どこに袖を通すのか、
足はどちらから出すのか、

色々と考えながら、
ワンショルダーのドレスのように身につけていた。


するとスタッフの方が、

「実はスカートなんです」

と。
本来の着方であるスカートとして纏うと、
流れるようなドレープが生まれ、
美しいアシンメトリーなシルエットが現れる。

その時、旅行にこの1着を持っていけば、
毎日違う着方を楽しめるのではないかと話していたことを、
今でもよく覚えている。

スカートとして。

ワンショルダーのドレスとして。

ケープのようなトップスとして。
試すたびに、
この服にはまだ知らない表情があるように感じる。

ただ、この服の面白さは、
単にいくつもの着方ができることだけではない。

どこに腕を通すか。
どこから足を出すか。

ほんの少し解釈を変えるだけで、
服の輪郭はまったく違うものになる。


正しい着方をひとつに定めるのではなく、
身体との関係によって、その都度かたちを変えていく。

その日の気分や、旅先の空気。

身につける人の感覚によって、
まだ見ぬ着方が生まれていく。

正解を決めず、
自由に解釈する楽しさ。

この1着と一緒に、
次はどこへ行こうか。

そんな想像まで掻き立ててくれる一着。


Maison Margiela / Midi Skirt


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